福岡県議会の新社会推進商工委員会(宮浦寛委員長)として、中小企業の販路拡大支援や水素エネルギー新産業の拠点づくりの現況を調査するため、9月1日、管内視察を実施しました。
福岡県は今年4月、県内中小企業が手がけた優れたデザインの商品を展示・販売する常設ショップ「FUKUOKA DESIGN STAGE D12(ディー・ワン・ツー)」を博多リバレイン2階に開設しました。販路拡大を支援するもの。店内には、デザインの「力」を活かした商品を表彰する「福岡デザインアワード」(福岡県、県産業デザイン協議会主催)の受賞商品をはじめ、87社の魅力ある逸品がそろっています。
この日は、一般社団法人・福岡デザインアクションの金子真三事務局長と江藤実店長から説明を受け、店内を見せていただきました。デザインに工夫が凝らされた商品がずらり。伝統工芸品や陶器、キッチン用品、ファッションやインテリアのグッズ、食料品などが並んでおり、楽しめます。
地元・古賀市の青柳醤油さんと増田桐箱店さんの商品も展示、販売されています。こうした機会を通じ、県内の多くの人に地元の魅力ある商品を知っていただきたいですね。
ぜひとも、県内外の多くの皆さんに足を運んでいただきたく思います。よろしくお願いいたします。店舗のホームページ もご参照ください。
◇
燃料電池自動車(FCV)が来年から市販されます。
福岡県は「水素エネルギー新産業」の国内拠点となるべく、燃料電池自動車の普及に取り組み、水素関連企業の育成・集積を図っています。2014年度当初予算でも、水素エネルギー戦略推進費として1億8736万2000円を計上し、地元企業の参入促進や、燃料電池自動車の需要創出と水素ステーションの整備促進などに取り組んでいます。
この一環として、県が中心となって糸島リサーチパーク(糸島市)内に「水素エネルギー製品研究試験センター(HyTReC)」を設立。さまざまな水素関連製品の耐久性試験や民間企業との共同開発を推進することで、企業による水素エネルギー新産業への参入を支援しています。九州大学水素材料先端科学研究センターとも連携しています。
現地では、渡邊正五・HyTReC理事長からご説明をいただきました。水素エネルギー新産業への参入に当たっては、必要不可欠な製品試験において設備の導入が高額だったり、多くの水素を使用できる試験場所の確保が難しかったりと、企業にとっては多くの障壁があるといい、耐久性の試験施設などが整備されているHyTReCの存在は重要です。
今年4月には新試験棟が整備されました。県によると、これまでの小型部品の試験に加え、水素ステーション用の大型水素貯蔵タンクの試験にも対応できるアジア唯一の試験機関といいます。新試験棟を見学し、水素関連製品開発の大変さや安全対策の重要性を理解することができました。
◇
さらに、今年4月に博多リバレイン5・6階に開業した九州初の「福岡アンパンマンこどもミュージアムinモール」でも調査を実施。益田俊彦館長からこの4カ月間の現状やアンケート結果などについて説明を受けました。
全国5カ所のミュージアムで最大の延べ床面積8790平方㍍。年間入場者の目標50万人に向け、順調に推移しているといいます。外国人の来訪も台湾、香港、韓国などから親子連れも目立ち、入館者に配布されるパンフレットは外国語版も作成。今後は東南アジアからの客層も増やしたいといいます。
夏休み明けの平日でしたが、多くの人でにぎわっていました。
がんばろう日本
ささえよう東日本
伝えよう古賀の心