普段はなかなか見ることのできない武道場や体育館などの床下、天井裏の構造を支える技術をご存じですか?
23日、古賀市の工業団地に立地する三洋工業(本社・東京)さんの福岡工場を視察させていただきました。スポーツ施設の床には、アスリートの身体の安全や快適性など様々なニーズが求められており、適度な弾力性や強度が重要な要素となっています。また、近年の大規模な地震の被害を踏まえ、天井の耐震性の強化も重要です。工場ではこれらに対応する鋼製の床下地構成材や天井の下地材を製造しており、その工程を見学させていただきました。
また、現代はオフィスのネットワーク化が進み、配線などのため、柔軟で機能的な床下の環境が必須。同社はこれを実現するためのシステムを開発し、部材にはプラスチック廃材を再利用して環境にも配慮しています。
古賀市の大きな魅力は産業力。ものづくりの現場を体感することは政策形成において大切だとあらためて実感できました。ご協力いただいた三洋工業九州システムの中島信之社長、福岡工場の佐々木俊明工場長をはじめ社員の皆さん、ご仲介いただいた古賀市議会の井之上豊議員、平木尚子議員に心から感謝します。
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22日、オンラインで全国ネットワークの総会。私の顔の横に表示されている拍手は「議案に賛成」の意思表示。この日も終日、庁内の会議や打ち合わせが盛りだくさんだったので、従来なら「上京しての参加は難しい」だけで終わっていましたが、ウィズコロナ(コロナとの共生)の社会で可能性が広がったケースのひとつですね。
社会の価値観と私たちの行動が変容していることを踏まえ、アフターコロナ(コロナ後)に向けて、よりよき新たな社会をつくっていかなければなりません。
ちなみに、私の奥に映っているのは第28代東京大学総長の小宮山宏さん(三菱総合研究所理事長)で、今日この総会を開いた「プラチナ構想ネットワーク」の会長。古賀市も会員になっており、世界的な転換点の現在、様々な社会課題を先駆的に解決していくため、他の自治体や企業、研究機関などと連携して「エコで快適なまちづくり、人材が育ち高齢者も参加する活力あるまちづくりの構想を推進する」ことをめざしています。未来を見据え、先端技術や新たな発想をまちづくりにつなげていきます。
<プラチナ構想ネットワーク設立趣意書より抜粋>
「プラチナ」には、エコ(グリーン)、健康(シルバー)、IT(ゴールド)など、さまざまな輝きをもった一ランク上の暮らしという意味をこめている。日本国中に、エコで快適なまちづくり、人材が育ち高齢者も参加する活力あるまちづくりの構想を推進する。そのために、地域、企業、研究機関のネットワークを形成する。我々は「プラチナ構想ネットワーク」の活動を通じて、自ら再生する駆動力を生み、世界に先駆けて課題解決する技術、産業、社会制度を示す日本、本当の意味での先進国・日本を目指す。
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あえて列記します。
子どもの居場所づくりと貧困対策、地方自治体の広域連携、在日外国人と多文化共生、地域公共交通ネットワークの形成、西鉄宮地岳線跡地の利活用と松林の保全、古賀駅東口の開発や西口の本質的な再生による中心市街地の活性化、第5次総合計画策定と人口目標設定の妥当性、企業誘致の促進による雇用創出と定住促進、薬王寺温泉におけるインキュベーション(事業の創出や創業を支援するサービス)のねらい、サイクルツーリズムの重要性、ごみ減量と廃棄物処理の今後――。
22日夜に開催した舞の里校区の対話集会。多岐にわたるテーマで多くの方々に活発にご発言いただき、まちづくりの将来を考える時間になりました。あっという間の2時間。ご意見ご提案を第5次総合計画の策定はもちろん直近の生活課題の解決につなげてまいります。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました!