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中学生から政策提案―SDGsとまちづくり/一般質問

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中学生から持続可能なまちづくりの政策提案!

 

古賀中学校の1年生が総合的な学習の時間にSDGsを学んだうえで、「ふるさと古賀」がよりよくなるためにはどうしたらいいか、一人一人が探究し、レポートにまとめました。13日、学校へ。7人の代表生徒さんたちの発表を聞き、講評しました。

 

 

それぞれのテーマで古賀市の現状を把握したうえで、具体的に提案。障がい者福祉、災害時の避難行動要支援者支援と自助・共助・公助、ジェンダー平等とLGBTQなど性的少数者、児童館・児童センターの意義、給食から見た食品ロス削減の重要性、ごみ問題と海洋保全、唯一の被爆国としての平和行政の推進。どれも素晴らしい内容でした。

 

これからの市政運営で参考にさせていただきます。ありがとうございました!

 

   ◇

 

下の写真、私や職員の目線の先にはモニターがあります。市議会本会議の一般質問。議員さんがPCで資料を示す際のひとコマ。言葉に加え、写真や図があると傍聴者の皆さんにも議論が分かりやすくなりますね。ちょっと珍しい写真だったので関心をもってもらえるきっかけになれば、と。

 

 

16日の一般質問は、持続可能な地域公共交通ネットワークの強化がテーマになりました。市長就任後、計画を策定したうえで、一部地域におけるAIオンデマンドバスの新規導入や、各地域の改善の具体策を立てるための住民の皆さんとの意見交換を行うなど着実に前進を図っています。

 

さらに、次年度は現計画を下地に新たな「地域公共交通計画」を策定する予定です。古賀市全体の将来の都市像を描く「立地適正化計画」と連携をとりながら、公共交通軸や防災の視点などから、中心市街地と地域の拠点を結ぶ「コンパクト・プラス・ネットワーク」の実現をめざします。

 

なお、AIオンデマンドバスは現在の技術では最適の形のひとつと考えていますが、今後の市全体の公共交通の改善を進めるうえでは、現在の運行地域でさらなる利用促進を図る必要があると考えており、市民の皆さんのご理解とご協力を広げていきたい旨も申し上げました。なお、一度利用された方はその利便性の高さからリピーターになっている傾向があります。

 

 

中心市街地のJR古賀駅西口商店街の活性化では、この約3年のエリアマネジメントの成果と課題が取り上げられました。まちづくりは「人財」の発掘がとても重要です。若手の地元事業者さんたちが覚悟と責任をもって立ち上がり、まちづくり会社「4WD」を設立し、具体的な活動を始められたことは、これから10年、さらにその先の未来をつくっていくうえで大きな出来事になったと考えます。

 

また、空き店舗のリノベーションによる創業や事業承継、そのための拠点形成を進めてきました。最近プレオープニングイベントを開催した食をテーマにした交流拠点「るるるる」もそのひとつです。古賀竟成館高校や福岡女学院看護大学、福岡工業大学の学生さんも関わってくれるようになり、市内外からの新たな人の流れも生まれつつあります。こうした動きをこれまで商店街活性化に取り組んでこられてきた先輩方も応援してくださっていることは本当にありがたいことです。今後、課題も真摯に見つめ、これまで以上に多くの市民の皆さん、商工会をはじめとする事業者の皆さんに支えていただきながら、長期を見据えて取り組んでいかなければなりません。

 

チルドレン・ファーストの理念に基づく子ども・子育て支援では、今の世代の子育ての価値観、どのような社会状況のもとに子育てをしているかなどについて、祖父母や地域の先輩方など先行世代の皆さんと共有する重要性も提起されました。確かに、時代は変化し、今の世代の置かれた状況や感性を知ってもらうことは大切です。教職員の市独自の増員など特別支援教育を充実させていく考えも申し上げました。

 

人と自然の共生はまちづくりで重要なテーマです。特に古賀市は都市近郊で自然にも恵まれたベッドタウンで、工業・物流団地の形成も進めているので常に意識する必要があります。そこで、総合計画にも都市基盤と環境の調和を掲げ、まちづくりを進めています。こうしたまちとしての背景もある中、千鳥ヶ池公園の間伐事業で樹木を伐採したことがテーマになり、私から、約35年前の公園開園時に「見晴らしの丘」として整備した経緯、その当時より樹木が繁茂しすぎて眺望の阻害や倒木の危険性、防犯などの観点から要望や苦情が寄せられていたこと、実績豊富な県広域森林組合に技術的な意見をもらいながら検討したことなどを説明しました。都市における「緑」の重要性はもちろん認識しており、今回の提起も今後の取り組みの参考にしていきます。

 

市議の皆さんの今期の一般質問はこの日で最後になりました。私も県議でしたので、行政と議会の「二元代表制」の地方自治において、一般質問は行政にとって大変重要なものとの大前提で臨んできました。この4年間のご指導に心から感謝を申し上げます。

 

   ◇

 

わが家のハナモモも咲き始めました。春を感じますね。

 

 

17日、古賀市立8小学校の卒業証書授与式。卒業生の皆さん、保護者の皆さん、おめでとうございます!

 

 

私は古賀東小学校へ。6年間の半分は新型コロナウイルスの影響を受け、大きな困難を乗り越えてきました。その経験を大切にしてほしいと思います。何事も前向きに捉え、前に進んでいくこと。卒業生の皆さんの別れの言葉と合唱、素晴らしかったです。中学生になっても頑張ってください!

 

なお、古賀市はコロナ禍を経て、教育委員会告示、市長やPTCA会長の来賓祝辞は、お祝いのメッセージを文書で配布する形にしています。以下、市長としての祝辞を全文掲載します。

 

 

卒業生の皆さん、保護者の皆様

 

 春の到来を感じるこの佳き日、未来に向かって大きく羽ばたいていく卒業生の皆さん、ご卒業おめでとうございます。

 

 喜びと希望に満ち、中学生として新たな道への第一歩を、今、踏み出していこうとしている皆さんの姿が、とてもまぶしく目に映ります。

 

 保護者の皆様におかれましては、幼かった1年生から、今、小学校卒業を迎え、立派に成長されたお子様の姿を前にされ、喜びもひとしおかと存じます。また、6年間、学校の教育活動への温かいご支援・ご協力をいただき、深く感謝申し上げます。お子様の栄えある門出を心からお祝い申し上げます。

 

 さて、卒業生の皆さんは、新型コロナ感染症の拡大で、大きく変化した学校生活を、先生や仲間と「気づき、考え、行動」することで、様々な問題を乗り越えてきたことでしょう。その頑張った経験は、それぞれの「生き抜く力」につながっています。この学び舎で、共に笑い、喜び、悩み、助け合ってきた仲間との絆は大事な宝です。これからも大切にして下さい。また、そんな皆さんの姿は、下級生の心にしっかりと刻み込まれていると思います。

 

 今、世界では戦争が起きています。戦争からは何も生まれません。私たち一人一人が、優しい心で、相手を思いやり、共に生きていくことの大切さについて、もう一度、心の中で確認しましょう。そして、自分たちにできることを考え行動しましょう。それが、私たちの大切なひとを守ること、世界の平和につながります。

 

 これから、皆さんは、いよいよ中学生になります。新しい生活が始まりますが、不安になったり、くじけそうになることもあると思います。でもそんな時は、きっとできると自分を信じ、そのために必要な準備は何か考え、自ら行動し続けてください。家族や仲間や先生は、いつも皆さんを応援し、見守っています。

 

 保護者の皆様、古賀市は「ひと育つ、こが育つ」を掲げ、引き続き、チルドレンファーストを徹底し、子どもの育ちと学びを支えてまいります。教育委員会とともに多様な人的配置など教育環境の整備を推進してまいります。

 

 終わりに、コロナ禍という大変な状況の中、学校生活を安全に進めていただき、また熱心に6年間、御指導いただいた校長先生をはじめ諸先生方に深く感謝するとともに、本校のますますの発展を祈念いたします。

 

令和五年三月十七日

古賀市長 田辺一城


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