令和5(2023)年度当初予算が成立しました。
古賀市議会定例会の本会議が23日に開かれ、私から提案していた当初予算案など全ての議案を可決していただきました。ありがとうございます。そして、議員の皆さんは今の任期中で最後の定例会となりました。閉会後の挨拶で、今期で引退される皆さんには長年の活動への敬意も表し、この4年間の私たち行政に対するご指導に心からの感謝を申し上げました。
地方自治は首長と議会の二元代表制で成り立っています。それぞれが住民の皆さんから選挙で負託を受ける。首長は行政のトップとして自治体経営を担い、議会は行政をチェックし、生活課題・地域課題やその解決策を提起し、よりよいまちづくりにつなげていく。
私は市長就任後の4年余り、議会に提案した全ての議案を可決していただいていますが、「首長から議会に提案し、承認を得る」という手続きを重視しています。特に、新型コロナウイルス対策では、即応のための補正予算をどんどん組みましたが、首長だけで進められる専決処分をすることなく、毎月のように臨時会をお願いし、補正予算を審議していただきました。議会を重視するからこそ、そうしました。私自身が県議だったことも背景にあります。
そして、本日は議場で、この4年間の議会でリーダーシップをとってくださった結城弘明議長に感謝状を贈らせていただきました。
また、今月末で勇退する横田昌宏副市長からも挨拶をさせていただきました。職員を経て副市長を8年務め、私の1期目と2期目のスタートを力強く支えてくださいました。
さて、当初予算には2期目の公約に掲げた内容も多く盛り込んでいます。特にチルドレン・ファーストを推進し、古賀市独自に充実させてきた妊娠・出産・乳幼児期の切れ目ない伴走型支援をさらに強化。子ども医療費の無償化拡大、経済的に厳しい妊婦さんの産科受診料助成、多胎児家庭に手厚い妊産婦の移動支援、未就園児やヤングケアラー家庭への訪問、就学援助対象の基準緩和、小・中学校の水泳授業の民間委託などに取り組みます。
超高齢化を踏まえた包摂的な社会形成を意識し、ごみ出しが困難な要介護者や障がい者のごみ出し支援と安否確認体制の構築も盛り込みました。さらに、JR古賀駅周辺開発、企業立地促進や居住機能強化のための土地利用転換、千鳥駅東口のロータリーや西鉄宮地岳線跡地の整備、スマート農業技術による地域活性化、デジタルトランスフォーメーション(DX)による行政実務の効率化、公民連携による脱炭素社会に向けた基盤構築、ワンヘルスの推進、国際交流と多文化共生、性多様性への理解促進、文化財の保存と活用など、まちづくりを推進する様々な事業を盛り込んでいます。一般会計総額約254億200万円で過去最大となります。
詳細は施政方針や予算のポイントをわかりやすくまとめた概要資料をご参照いただけると幸いです。これらは市HPでPDFデータを公開しています。
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持続可能で公正な社会へ。斎藤幸平さんの『人新世の「資本論」』。通読して分かる明快で新たな理論。これからの時代に何が必要なのか。今ここから、私が、私たちが何を為すべきか。少し遅れ馳せながらですが読めてよかった。まだの方はぜひ。
この二日間は読みたい本を読む時間を確保できて有意義でした📖👓️知的好奇心を満たすこと、大切ですね。