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女性のための政治スクール/ジェンダー平等社会へ

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女性のための政治スクールで講演!

 


 

日本が国際的に後れを取りまくっているジェンダー平等。とりわけ政治分野でその傾向が顕著です。それを福岡から打破していこう!社会を変えよう!ということで、「福岡・女性議員を増やす会」の皆さんが取り組んでいるのがこのスクール。光栄なことに、9月30日、講師としてお招きいただきました。

テーマは、チルドレン・ファーストのまちづくり。古賀市は子ども・子育て支援を強化し、教育環境を充実させています。その実践の前提にチルドレン・ファーストの理念があります。現場主義を貫くこと、現場で起きていること、起きているであろうことを想像すること、一人一人に「寄り添う」こと。その大切さを共有し、具体的な政策展開とその意義を説明しました。

 



特に、新型コロナウイルス禍であらゆる自治体が公共施設を閉鎖する中、古賀市は乳幼児と保護者の居場所を開き続け、ひとり親家庭の支援も国より先行し、医療的ケア児の家庭に消毒液をプッシュで配布し、妊娠中の職員に在宅勤務を命じたこと。妊娠・出産・乳幼児期の切れ目ない支援を個別アプローチ(伴走型支援)で実現していることの実効性を高めるため、フィンランドのベビーボックスに着想を得て「こがたからばこ」を全てご家庭にプレゼントしていること。2024年4月から医療費無償化の対象を18歳まで拡大すること。一人一人の学びと育ちを保障するため、小中学校の全学年で原則35人学級を実現していること。まちづくりの様々な場面で子どもの声を聴き取り、主権者教育にもつなげていること。

 



さらに、社会の持続可能性を高めるために「シェア」の概念を意識していることも。今年度から全ての小中学校の水泳授業を民間に委託しているのは「場」のシェアの代表格。あわせて、シェアのように新たな時代の価値観を捉え、共創を推進していることも紹介。古賀駅西口商店街のシェアキッチンを備えた食の交流拠点「るるるる」や、テレワークなど新たな働き方・生き方を促す薬王寺温泉オフィス「快生館」の取り組みも説明しました。

 

盛りだくさんでしたが、質疑応答も活発。ちなみに、講演のために準備し、時間が許せば流したかったニュース動画がこちらの2本です。

 

 

 

受講生だけでなく現職議員の皆さんとも交流でき、とても有意義な時間でした。ありがとうございました!

 



なお、講演資料はこちらになります。ご参照ください。

 

   ◇

市長室の入口にはいつもミモザの花束。

 



9月29日は男女共同参画審議会の倉富史枝会長、松本正敏副会長と意見交換。市の計画に基づく取り組みを点検・評価のうえ、前向きなご評価をいただき、感謝を申し上げます。

 



私からはジェンダー平等の推進に向けた働き方改革の重要性などを申し上げました。まずはワーク・ライフ・バランスを実現しなければらなず、そのためにはあらゆる組織、職場で「仕事より家庭優先が当たり前」を共通認識化しないと。ちなみに、古賀市役所は男性の育休取得率が約6割、福岡県内自治体でトップです。100%をめざさなければなりませんが。

いわゆる「重要な会議」があってその中心人物が突如、子どもが病気になった時、会議を延期できる社会理解。あるいは、中心人物がいなくたってなんとか回せる組織体制。また、育休をとるべきタイミングで、「その仕事は他の人がやっても組織、社会は回る」という達観。だって、私が毎日新聞を辞めても、毎日新聞は毎日発行されています。もちろん、私だから書けた記事がある自負はあります。「私でなければこの仕事はできない!」との気概で毎日働いています。とはいえ、社会は私がいなくても回るという達観がないと。



さらに、医療的ケア児や障がい児のご家庭と、公がどれだけ共に歩めるかについても申し上げました。

固定的性別役割分担意識を是正すること、ひとり親家庭を支援すること、子育て支援を充実させること、リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)への理解を促進すること。枚挙に暇ない様々な課題があります。もちろん古賀市が行き届いていないこともまだまだたくさんあります。誰もが生きやすく、自己実現を図れる社会に向けて、皆さんと共に全力で頑張っていきます。


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