シェアで共創を生み、持続可能な社会へ。
いま、古賀市のまちづくりで「共有」は重要なキーワード。場のシェア、時間のシェア、スキルのシェア。豊かな生き方をめざした合理化、効率化が社会課題の解決の可能性を広げます。
薬王寺温泉という地域資源を新たな時代の価値観を捉え、生かしているのがインキュベーション施設「快生館」。開館2周年を迎え、「いい風呂の日」に開催された「鹿の湯まつり」で、シェアと共創をテーマにしたトークセッションがありました。
快生館を運営するSALTの相良彩乃さん、ここにオフィスを構えて動画を活用したマーケティング・プロモーションを手掛ける「CUE(キュー)」代表の松見達也さんと共に、私も登壇しました。
サテライトオフィスやコワーキングスペースを備え、テレワークなど新たな働き方を実現し、ワーケーションや企業合宿も盛況となっている快生館は、まさにシェアリングエコノミーの典型例。松見さんがまちづくり会社「4WD」としてエリアマネジメントを手掛ける古賀駅西口商店街の食の交流拠点「るるるる」でも、シェアキッチンを中心に多くの人たちの新たなチャレンジが生まれています。さらに、今年度から市内の全小中学校の水泳授業を民間委託し、場のシェア、スキルのシェアを実践しています。
私は市長としてこうした「場づくり」のきっかけをつくりましたが、その後は、市内外から関わってくださる人たちがどんどん増えて、交流が生まれ、いろいろな営みが自然発生的に始まっています。そう、「勝手に」価値が生まれています。
トークセッションでお伝えしたのは、大切なのは多様な人材の経験や知見、感性の交差や公民連携であり、これを生み出す環境を整えることに公の果たすべき役割があると考えていること。さらに、この日はデジタルノマド、多拠点生活の先駆者・実践者の方々との新たな出会い、国際交流もありました。
いつものように、出店も多様で楽しく、多くの皆さんと交流できました。とても有意義な時間でした。
最近「まちが動いていて、面白そう」とおっしゃていただける機会が増えてうれしく思います。快く生きられる社会に向けて、これからもみんなで歩んでいきましょう!
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カンボジア地雷撤去キャンペーンの25周年記念式典・祝賀会へ。
大谷賢二理事長は福岡高校の大先輩。恐縮ですが、来賓としてご挨拶をさせていただきました。古賀市出身で同じく福高の先輩であるペシャワール会の中村哲さんと共に、大谷さんは人道主義、平和主義の実践者であり、尊敬してやみません。その理念を次代につないでいくことが私たち後進の責務。その思いを申し上げました。
カンボジアでの地雷撤去や被害者支援、地雷原だった場所への学校設立などに尽力されてきました。私は2012年1月、地雷原のバンテアイミエンチェイ州コーントライ村の「CMCコーントライ夢中学校」を訪問。子どもたちの笑顔が今も鮮明に思い出されます。国際貢献による世界平和をめざす大谷さんの活動は、次世代を担う子どもたちにぜひ知ってもらいたい。
この日、大谷さんは理事長を退任されることを明らかにされました。青天の霹靂でしたが、大谷さんのご経験を引き続き私たち後進に伝えていただきたいとの思いもお伝えしました。お疲れ様でした。ありがとうございました。これからもよろしくお願いいたします!
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古賀市議会定例会が11月28日、開会。30日に大綱質疑が行われました。
初日の本会議で、私から住民税非課税世帯等に7万円を給付する物価高騰対策やふるさと納税の増額見込みを踏まえた必要経費などを盛り込んだ補正予算案や、2028年度末まで指定管理を延長する社会福祉センター・千鳥苑の指定管理者を市社会福祉協議会とする議案などを提案し、その理由を説明しました。
市議会の皆さんにご理解いただけるよう、今後の審議でも説明してまいります。会期は15日まで。一般質問は11、12、13日。