若い世代の皆さんに政治参加の意識を高めてもらうための取り組みは、政治家としての最も重要な活動のひとつです。
全国の若手政治家でつくる民主党青年委員会(委員長=黒岩宇洋・衆議院議員)として、18日、国民参加型のイベント「民主党大学」を被爆地・長崎で開催しました。私は青年委員会の副委員長として企画・運営の立場で関わりました。
とても多くの大学生たちを中心に九州各地、四国、関西、関東から約180人もの皆さんにご参加いただきました。多くの青年議員も駆け付けてくれました。心から感謝いたします。
戦後70年、私たちは戦争体験世代からその体験を継承し、追体験し、平和の尊さを次世代につないでいかなければなりません。被爆地・長崎で、その思いを共有したい。今回、企画をする際、こうしたことを強く意識しました。
テーマは「核兵器なき世界を目指して」。世界平和と核兵器廃絶の実現、戦争を体験していない世代が平和を継承していくにはどうしたらいいか――。
参加者は長崎市の平和公園に集合。まずは献花し、平和公園と原爆資料館を巡るフィールドワークを行いました。
その後、基調講演とパネルディスカッションで理解を深めました。基調講演では、長崎大学核兵器廃絶研究センター長の鈴木達治郎教授が、核兵器を巡る日本と世界の現況、これから目指すべき道について分かりやすくご説明くださいました。
パネルディスカッションでは、第18代高校生平和大使で長崎市内の高校2年生、内野璃奈さんと、原水爆禁止日本国民会議議長の川野浩一さん、蓮舫・民主党代表代行も加わり、それぞれの考えを述べていただきました。コーディネーターは山田朋子・長崎県議が務めました。
内野さんはスイス・ジュネーブでの国連軍縮会議の参加など自身の活動を踏まえ、「平和への思いは国境を越えて誰もが持っていることなんだと感じた。核兵器の廃絶、核の恐ろしさ、平和の大切さを後世に伝えていくことが私たちに課せられた使命」と決意を述べ、私も心打たれました。また、川野さんの被爆体験に裏打ちされた平和を希求する強い思いも、しっかりと私たちが引き継いでいかなければならないと感じました。原爆投下の日を知らない日本人が増加している現実にも、あらためて危機感を覚えました。
最後は、参加者がグループに分かれ、ディスカッション。私から、「核兵器は世界の平和と安定に必要か」「戦争を経験していない世代が平和を継承して行くにはどうすればいいのか」の2つのテーマを提示し、活発に意見を出し合いました。その後は、グループごとに発表していただきました。
私自身、終日、とても充実した時間を過ごすことができました。緊張感を持って準備してきた分、正直、ホッとしました。ご協力いただいた皆さんに感謝します。
あ、会場には、ゆるキャラグランプリに出場中の「民主くん」も登場しましたよ。
引き続き、あらゆる世代の皆さんに政治を身近に感じてもらえるよう、しっかりと取り組んでいきます。
なお、当日の様子は、民主党の公式HPでも報告されています。こちら もご参照ください。