私たちの命を守るためには、医療体制が確実に整備されていなければなりません。
古賀市の国立病院機構・福岡東医療センターは、福岡県で唯一、エボラ出血熱などの1類感染症患者を受け入れることができる「第1種感染症指定医療機関」です。私が県議時代の2014年7月に県として指定しました。9日、福岡東医療センターの「感染症センター」で研修と合同訓練があり、地元市長として参加しました。
研修では、患者発生時の搬送手順などを確認したうえで、治療にあたる際の医師や看護師ら医療従事者が使用する防護具の着脱を実際に体験しました。
その後、室圧を管理することで病室内の空気は外に漏れないなどの構造を有する感染症病床を視察しました。
福岡県は、国が示した病床の配置基準に基づき、1類感染症(エボラ出血熱など)や2類感染症(鳥インフルエンザなど)、新型インフルエンザの患者などに対応できる「第1種感染症指定医療機関」(県全体で2床)と、2類感染症や新型インフルエンザの患者などに対応できる「第2種感染症指定医療機関」(県内4ブロックの合計で64床)を指定しなければなりません。これら指定医療機関は、重大な感染症の発生に備え、感染症の医療経験のある医師が勤務し、感染防止のための専用施設、設備を整備します。
そして、福岡東医療センターは県内で唯一、第1種と第2種の感染症指定医療機関に指定されており、第1種として2床(つまり県全体で整備すべき病床の全て)、第2種として10床を整備しています。詳しくは福岡県のHPをご参照ください。(こちら)
なお、私は県議時代、小川洋知事と感染症指定医療機関の重要性とまん延防止にかかわる安全性について本会議でやり取りをしています。知事は私の質問に対する答弁で、「感染症法に基づき、感染症患者が入院する際には、外来者と接触しない入院経路が確保される。それから感染症患者が入院治療をしている病室の空気が室外に漏れない構造にすることが求められている。また、医療従事者が患者に直接接触する際は、マスクや専用のガウンを着用すること、感染症患者に使用した注射器等を廃棄する際は消毒を行うこととされている。このように外来者や他の入院患者、医療従事者への感染防止について万全が期されており、感染症指定医療機関は安全性が担保されている」と説明しています。もちろん、私も同じ認識です。