古賀市議会の定例会本会議が28日開かれ、議案に対する大綱質疑が行われました。
この中で、前市長の公約で達成できなかったものについてその説明責任を引き継ぐのか問われました。政治家の公約の説明責任はそれを掲げた政治家にあるとの基本認識のもと、私が市長になったからといって、別の政治家である前市長の公約が達成できなかったことについての説明責任を引き継ぐものではないという考えをお示ししました。私は、私自身が市長選で掲げた公約に責任を持ち、市政を運営していきますし、その説明もしっかりと行っていきます。就任以降、既に様々な機会を通じて公約と市の取り組みとの関係を説明してきていますし、今後もこの姿勢を堅持します。
なお、この質問で引き合いに出されたのは、前市長が掲げていた給食費30%減額と水道料金30%値下げでした。確かにこの前市長の公約は達成されていません。そして、私はいずれも公約に掲げていません。しかし、市民の皆さまの実情をとらえながら、子育て世帯の負担軽減や水道事業の効率的な経営を検討しなければならないという課題認識については、前市長同様に持っており、この日の答弁では、そうした課題に何らかの手法をもって取り組んでいくことも付言させていただきました。
この定例会では、平成30年度決算も議案になっています。私が昨年12月の市長就任後に公約の実現として取り組んでいる「予算編成の見える化」(まちづくりのビジョンの提示や当初予算を分かりやすく説明する資料の新規作成、対話集会の開催など)に関連して質問をいただき、県議としての経験を踏まえ、議会による決算審議の意義についても私の考えを申し上げました。前年度の決算を詳細に審議していただくことは、前年度に行政として取り組んできた市民生活に関わる様々な政策についてその効果等を検証し、次年度に向けて良い政策はさらに伸ばす、効果が見えにくい政策は見直しを図るといった営みにつなげられる意義があると考えています。そのために、行政として年度ごとの施政方針に基づき、決算の概要説明書、主要な施策の成果報告書を作成して議会に配布させていただいていますが、これに加えて、本会議や特別委員会における審議の場で、議員の皆さまからの質問に真摯にお答えすることでご理解を求めていく考えをお示ししました。
財政状況については、地方交付税の減少や社会保障費の増加などで、厳しくなりつつあると考えていますが、実質公債費率や地方債残高を見ると、大きな事業に着手する余力はあるとの認識をお示ししました。
また、市民に貸し付けた債権で債務者本人が破産して保証人も亡くなるなどしているため、市として債権を放棄しているケースについても質問がありました。今後の市としての姿勢を問われ、貸したものは返してもらうことが当然であり、債務者に対する早期の働きかけなどにより、適正な償還業務による債権の回収に努めていく考えをお示ししました。
この定例会本会議での一般質問は9月4日~6日に行われ、12人の議員の皆さまからご質問をいただきます。引き続き、二元代表制の本旨に則り、誠意をもって答弁させていただきます。
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福岡県女性消防操法大会が25日開催され、古賀市消防団女性部の皆さんも2回目の出場!私も消防団幹部・OBの皆さんや吉田県議とともに会場の県消防学校(嘉麻市)に応援に駆けつけました。日々の仕事などがある中、訓練に励んできた選手の皆さんのご努力とご苦労に敬意を表し、心から感謝します。
古賀市のほかに筑後市、久留米市、北九州市若松区、筑前町、太宰府市、福津市が出場する中、一番手で堂々と競技に臨み、立派に操法を披露されました。また、全消防団の総括指揮者や選手代表宣誓を古賀市の選手が務める名誉もありました。優勝は久留米市でした。
皆さん、お疲れ様でした!
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これからの持続可能なまちづくりにとって広域連携は不可欠です。新宮町(し)、古賀市(こ)、福津市(ふ)、宗像市(む)の玄界灘沿岸4市町の「しこふむ」地域で共通項を見出し、政策を推進していくためのキックオフイベントが20日、リーパスプラザこが交流館で開催されました。福岡県の広域振興プロジェクトの一環です。
地域振興の原点は人材の発掘と育成。行政だけでなく、あらゆる市民の皆さまと手を携え、知恵を出し合っていくことが肝要です。その中でも、地域の中核となる主体的で能動的な人材が存在するかどうかは、その先行きを左右します。私はそうした存在には誰もがなれると考えています。そのためには、誰もが地域課題を「自分事」ととらえて行動し、そうした意識を持った様々な主体がコミュニケーションを図れる「場づくり」が重要です。
この日のパネルディスカッションでは、こうしたことを念頭に意見交換をさせていただき、とても盛り上がりました。ご参加いただいた皆さまに心から感謝します!