新型コロナウイルス感染症対策に取り組みながら、開会中の市議会定例会に臨むにあたっての協議や資料作成も全庁的に行っています。職員の皆さんは力を尽くしてくれています。
そうした中、RKBラジオさんの取材を受けました。
番組は「古代の福岡を歩く」で、3月8日(日)午前6時10分から放送されます。「国宝級」とも称される多数の金銅製馬具が出土した古賀市の国史跡・船原古墳が紹介されます。この話題に加え、番組後半では、私から性的マイノリティや事実婚の皆さんの「パートナーシップ宣誓制度」を4月からスタートさせる意義をお伝えします。この制度は九州の政令市・県庁所在地以外の市町村では初めてとなり、この間、朝日、毎日、西日本の各紙にも取り上げていただいており、今回機会をいただけたこともありがたく思います。
あわせて、古賀東中と古賀北中で新年度から始まる「選べる制服」と、これまでも取り組んできた「制服リユース」の取り組みを紹介しました。選べる制服は、性の多様性、国籍、民族、家庭環境、家計状況、障がいの有無などに応じて幅広い選択ができるようにするもの。制服リユースは、着用しなくなった中学校の制服について制服を必要としている「後輩たち」に譲ってもらうもので、負担軽減策であるとともに「ものを大切にする気持ち」を伝える取り組みです。
皆さん、ぜひお聴きください!
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古賀市として、連日、新型コロナウイルス感染症対策本部を開催しています。政府方針や専門家会議の考え方も踏まえながら、感染拡大の防止、市民の皆さんの安全・安心な生活のため、地方自治体として主体性をもって生活全般にわたるさまざまな分野について検討し、日々、取り組みを強化しています。
臨時休校に伴い、特に小学校低学年や特別な支援を必要とするお子さんを意識した特別学童保育については、利用者数は想定より多くはなく、新たなご希望にも対応できている状況です。よりよい運営に向けてさらに改善を重ねています。なお、臨時休校については情勢の推移を注視しながら、その解除も含めあり方の検討を続けます。古賀市としての独自策も含めた保育料の負担軽減も決定しました。
公共施設については、市立小・中学校(体育館・グラウンド)や児童館、図書館などについて閉鎖しています。市健康文化施設「クロスパルこが」の全レッスン・全教室も休止。3月中の乳幼児健康診査のうち1歳6か月及び3歳児の集団健診の中止を決めました。このほか職員が発症した場合の業務継続の具体的な想定や、地元商工業者の皆さんへの対応、高齢者対策、さらなる市民周知なども検討しており、それぞれ方針を決定次第、順次、実行に移しています。
また、新型コロナウイルス感染症の誤った情報(いわゆるデマ情報)が拡散され、社会に不必要な大きな影響が生じています。大きな災害など有事にはデマ情報による不安が広がります。拡散に加担しないことも含め確実な情報に基づく冷静な対応をお願いするなど注意喚起も行っています。
原点は「困っている市民の皆さんのフォローアップ」をできる限り行っていくこと。古賀市として対応策の充実を引き続き検討し、実行については情報発信してまいります。詳細は古賀市HPの「新型コロナウイルス感染症に関するお知らせ」をご参照ください。
こうした様々な取り組みを日々検討する中で、財源が常に問題となります。そこで、全国各地の地方自治体にある国費を有効に活用できないか、考えました。実は、市町村には、今年度、国主導の消費税増税対策で導入されたプレミアム付き商品券が使いづらく、結果としてこの予算が十分に活用されていない現実があります。これをパートやフリーランス、自営業の方々の支援などに回せないか。制度面の技術的課題はあると思いますが、国家的な危機ですから与野党を超えて、迅速・柔軟な対応のための実現可能性について検討していただきたく思います。
市民の皆さんには感染予防対策の徹底をあらためてお願いします。一人一人の命と健康を守るため、みんなで力を合わせてこの難局を乗り切っていきましょう。
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3月1日、古賀竟成館高校の卒業証書授与式へ。多くの県立高校もこの日挙行されました。卒業生と保護者の皆さん、おめでとうございます。
同校は全国でも珍しい古賀市・福津市・新宮町の2市1町でつくる組合立高校で、私は組合長を務めています。地域との連携を密に図り、志ある有為な人材を育成。古賀市の子ども・子育て支援条例の周知パンフレット作成や生物多様性古賀戦略の策定、様々なイベントにもご協力いただいています。
今年の式典は新型コロナウイルス感染症対策で、主役の卒業生の出番を大切にしながら、保護者の皆さんや在校生、来賓含め参加者を限定し、来賓挨拶を行わないなど時間を短縮。そうした中で卒業生の皆さんの歩みと思いが伝わる素晴らしい式典でした。皆さんのさらなる飛躍を願っています。