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県政報告の最新号を発行/日系移民の歴史を学ぶ

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県政報告の第30号を配布しています。今週はJR千鳥駅西口から。多くの皆さんに受け取っていただき、心から感謝します。


千鳥駅西口


そんな中ですが、これに続く最新号の第31号を作成し、古賀市内に配達される11月20日付の朝刊各紙に折り込みました。主な内容は10月~11月に開催された決算特別委員会。子育て支援やエネルギー政策の充実、適正な河川管理、平和教育の強化などを詳報しています。ご一読いただけると幸いです。


県政報告第31号折込


さらに、20日付の朝刊各紙には、県議会として発行する「ふくおか県議会だより」も折り込まれています。こちらは古賀市だけでなく、県内全域です。9月定例会を特集しており、子どもの貧困対策推進計画の実効性確保を取り上げた私の本会議・一般質問も掲載されています。こちらもよろしくお願いいたします。


   ◇


子育て支援の充実・強化は重要な政策課題です。地元の古賀市を含む福岡地方保育協会の研修大会がこのほど開かれ、出席させていただきました。園長先生が実行委員長を務められた花見光保育園さんから式典での写真をいただき、感謝します。


保育大会


県における保育政策の展開もとても重要です。この日の挨拶でも報告させていただきましたが、先月29日の決算特別委員会では、待機児童対策の保育士の復職支援として、出産・育児等で一度離職した「潜在保育士」の皆さんへのアプローチを強化するよう、私から県行政に提案しています。2015年11月3日付ブログ もご参照いただけると幸いです。


   ◇


地方分権改革の推進と九州の成長戦略を考える超党派の「九州の自立を考える会」(藏内勇夫会長)の福岡県議会メンバーで、16日からカナダ・バンクーバーと米国シアトルの先進事例を視察しました。 


私は、県議会の広域行政推進対策調査特別委員会の副委員長を務めており、特別委員会の調査内容が九州の自立を考える会の活動と密接に関係するため、視察に参加。20日夕方、帰国しました。


今回は先進事例の調査に加え、日系移民の歴史を学び、現地県人会の皆さんとの意見交換会も開催でき、とても有意義な機会となりました。


バンクーバー1

視察団のメンバー=17日、日系コミュニティの「日系プレース」で


16日午後、カナダ西海岸のブリティッシュ・コロンビア州に入りました。最大都市はバンクーバーで、人口約60万人。周辺都市を含むバンクーバー地域(Grater Vancouver)では人口約250万人に上ります。


日本との時差は(マイナス)17時間。視察団は16日の午後945分に羽田を発ち、約9時間のフライトを経て、同じ日の午後145分にバンクーバー国際空港に到着しました。気温は3度~9度程度と低く、日本の冬並みの寒さです。空港では、バンクーバー福岡県人会の清田勝会長が出迎えてくださいました。


まずは、バンクーバーの南に隣接するリッチモンドのスティーブストンにある歴史博物館「Gulf of Georgia Cannery」を視察。戦前に多くの日本人が働いたサケなどの缶詰工場であり、戦後はニシンの圧搾工場として操業し、多くの魚油などが製造された場所です。現在、カナダ公園局が所有し、国定史跡の西部カナダ漁業歴史博物館となっています。


バンクーバー2


バンクーバー3


バンクーバー4


バンクーバー5


日本の出身で博物館に勤務するHorita Mimiさんが館内を案内してくれました。入り口では当時の人々の写真が実物大で迎えてくれます。工場の缶詰製造ラインは往時を再現しており、缶詰や原料のサケのレプリカも実物そっくり。この工場の従業員のほとんどが日本人だったといいます。


同館によると、20世紀初頭、スティーブストンには缶詰工場が10カ所以上あり、そのひとつがこの「Gulf of Georgia Cannery」でした。1894年に創設され、最大規模の工場として稼働し、1979年に閉鎖。カナダ西海岸の漁業発展のシンボルであり、地元住民が政府に工場の保存を訴えてきた経緯があるとのことです。


バンクーバー3
案内してくれたHorita Mimiさんと


翌17日には、バンクーバー地域の日系コミュニティの拠点となっている「日系プレース」を訪ねました。


日経プレース1


日経プレース2


日経プレース3


バンクーバー地域には、1877年に長崎県出身の永野万蔵氏が入ったのが日本人としての最初とされ、多くの人が移住して前述のサケ漁や加工などの仕事に従事していました。その後、第二次大戦中は日系人が強制収容所に移動させられるなどの苦しい歩みもありました。1988年にカナダ政府が謝罪、補償金を交付する経緯があり、日経プレースが建設されたとのことでした。


日経プレース4


日経プレース5


日経プレース7


日経プレース8


敷地内には、高齢者向け住宅も設置。入居者の方々からも話を聞くことができましたが、同じ日系人と暮らすことができ、充実した様子でした。


日経プレース6

この地で、多くの日本人の先人の方々が歩んできた史実を学ぶことができました。他の視察・調査についても次回以降のブログで報告します。


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