福岡県議会のタイ・バンコク都議会友好訪問団(団長=藏内勇夫・九州の自立を考える会会長、団員12名)の一員として、25日から現地を訪問。29日朝、帰国しました。
今回は、バンコク都知事や都議会への表敬訪問と消防自動車の寄贈式、県人会の皆さんとの意見交換を実施するとともに、県の技術協力によって竣工した廃棄物処分場を視察・調査でき、大変有意義なものになりました。
訪問団メンバーとバンコク都知事を囲んで=2015年11月26日
福岡県は2006年2月、バンコク都との友好提携協定に調印。県議会も翌07年1月に都議会と友好提携を結び、環境、経済、文化、教育、観光、青少年健全育成など幅広い分野で交流、成果を上げています。
2010年10月には福岡県バンコク事務所を開設し、ASEAN地域やインドとの交流の拠点と位置づけ、県内企業のビジネス展開支援や県産品の販路拡大などにも一層力を注いでいます。また、環境行政に関わる人材育成や、中小企業経営者の交流プログラム、高校生の相互派遣も実施。直近では今年1月、福岡の高齢者政策を学ぶため、バンコク都副知事らの研修団を受け入れました。
今回の訪問は、友好提携に基づき、バンコク都議会から福岡県議会への招へいで実施される公式訪問です。私は福岡県タイ友好議員連盟(会長=吉村敏男・民主党・県政クラブ県議団会長)の事務局長を務めており、準備から関わってきました。現地でも司会などを務めさせていただき、大変勉強になりました。
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26日、バンコク都のスクムパン・ボリパット知事を表敬訪問。親睦を深めるとともに消防自動車の寄贈式を行いました。私は事務局長として司会・進行を務めさせていただきました。
なお、福岡県からバンコク都への消防車両の寄贈は10台目。これまでに地元・古賀市の消防団第17分団(谷山区)の消防ポンプ自動車をはじめ県内各地の車両計9台を寄贈しています(2014年3月3日付 、同3月30日付ブログ 参照)。
今回の訪問では、これら既に寄贈した消防車両の活躍を知ることも出来ました。28日に訪ねたサムセン消防署では、バンコク都副知事や防災署長らから話を伺い、「福岡県からいただいた消防車両は活躍し、バンコク都民の命を守ってくれている。住民には必ず『福岡県からの贈り物』と説明している」とのことでした。その後、タイの消防士の皆さんによるデモンストレーションも観せていただきました。
もちろん、古賀市消防団第17分団(谷山区)の消防ポンプ自動車もしっかりと配備をされています。車両名は「いすゞKC-NKR71GN」。バン・チャン消防署に配備されています。車体に刻まれた「17」の数字がうれしいですね。
現地に赴くことで、新たな課題も知ることができ、福岡県として引き続き支援を検討しなければならないことが分かりました。こうした形で自治体間での国際交流と友好親善を進めていくことは極めて大切なことですね。
バンコク都議会への表敬と廃棄物処分場の現地視察、県人会の皆さんとの交流については次回ブログで報告します。