福岡県議会の農林水産委員会(桐明和久委員長)として、福岡農林事務所管内を視察しました。
この事務所は、地元の古賀市を含む福岡都市圏の9市8町をカバーしており、都市近郊で農業が営まれていることが大きな特長です。
主要農産物の延べ作付面積割合を見ると、水稲や野菜の占める割合が県全体に比べて高く、野菜は、ブロッコリーや大根、キャベツなどの露地野菜、中晩柑(デコポン、日向夏など)やビワなど温暖な気候に適した果樹について、県全体に占める割合が高くなっています。イチゴのあまおうの栽培や、花卉の中でも鉢物の洋ランの栽培も盛んです。
まず、福岡農林事務所(福岡市中央区)で農林業の概要説明を受け、市長さんや町長さんらから地元要望をお聞きしました。
ここでは、古賀市の特産品「山見阪ネーブル」(昭和58年に品種登録)もいただきました。
その後、視察に出発。まずは粕屋町で、県産木材を活用した子育て支援の公共施設「かすやこども館」の建設現場へ。
福岡市のベッドタウンとして人口が増加し、子育て世代も多いことから、児童館や地域子育て支援センターの機能を併せ持った施設を建設しています。木造2階建て、延べ約1342平方メートル。福岡県森林整備加速化・林業再生事業を活用し、今年5月中旬にオープンする予定です。
続いて、地元・古賀市へ。JA粕屋北部プラザで、女性農業者の皆さんによる農村加工所「まんま実~や」の6次産業化や食育活動などの取り組みについて、代表の舩越美治代さんたちからご説明をいただきました。
現在、専業農家の女性14人で、毎日午前6時から作業。地元の食品会社とも連携しています。5種類のジャム(あまおう、ネーブル、デコポン、とよみつひめ、キウイ)や郷土料理「らぶ」、みかんの入ったチキンカレー、たまねぎドレッシングなどの商品はとても美味しく、地域でのイベントにも積極的に参加し、その活動は2014年度の食アメニティコンテストで農村振興局長賞を受賞するなど高い評価を得ています。
また、食育活動にもご尽力いただいており、古賀東中の「朝勉&朝弁 」では、おにぎりを提供してくださっています。
福岡県議会としての今回の「まんま実~や」の視察は、1月22日の知事訪問 に続くもの。地元の魅力を発信することも大切な仕事と考え、引き続き、しっかりと取り組んでまいります。
なお、視察2日目の9日の報告については、次回ブログで。古賀市の農業振興ヒーロー「ヨメニコーン改」も登場しますよ。