福岡県議会のタイ友好議員連盟(吉村敏男会長)として、16日からバンコク都とタイ南部のナコンシータマラート市を訪問。20日朝、帰国しました。
私は議連の事務局長を務めています。訪問の最大の目的は、タイ国の総領事館を福岡県に誘致する活動をスタートさせること。バンコク都議会のクリアンサック・ロハチャラ議長やキッティ・ブッサヤパラコーン第二副議長に対して実現に向けた支援を要請。議長は「設置は賛成。(タイ国)外務省と話し合い、協力したい」と述べ、快諾してくださいました。
今回は総領事館の誘致活動の他にも様々な成果を得ることができました。
福岡県消防学校の職員さん2名(教務課の古賀裕之参事補佐と中村裕二副長)に同行していただき、タイの消防士さんに福岡県から贈呈した古賀市の車両(第17分団=谷山区の旧車両)を含む消防車について、操作技術指導を実施しました。
また、タイ南部ナコンシータマラート市のチャオワット・セエンポオン市長と会談し、既に福岡県の協力でシーキウ市に完成した「福岡方式」の廃棄物処分場を新たにナコンシータマラート市にも設置するよう勧めたうえで、福岡県がASEAN(東南アジア諸国連合)やインドから研修生を受け入れている国際環境人材育成研修の取り組みを紹介しました。市長は強い関心を持ってくださいました。
あわせてナコンシータンマラート市に対し、福岡県の消防車両を2台贈呈する話もまとまりました。
さらに、柳川高校が今年5月、ナコンシータンマラート市に開校する予定の附属中学校の工事現場を視察し、進捗状況や開校後の指導方針について、古賀賢理事長らから説明を受けました。生徒たちは米など食料も育てる自給自足の寄宿舎生活を送ります。
現地では、柳川高校の姉妹校の高校生や関係者の方々から熱烈に歓迎していただきました。
今回の訪問では、江戸時代前期に当時のシャムで活躍した山田長政の存在の大きさも実感しました。ナコンシータマラート市が県庁所在地のナコーン・シー・タマラート県は、山田長政が太守(知事)を務め、最期を迎えた地です。ここに柳川高校が附属中学校を作り、現地の子どもたちを育てる意義は極めて大きいものだと思います。前述したように、ナコンシータマラート市長に「福岡方式」の廃棄物処分場の設置を勧めたのも、こうした歴史的・現在的背景があるためです。
引き続き、しっかりと過去・現在・未来をつなぐ政策展開に努めます。
この他にも恒例となっているタイ福岡県人会や福岡への留学生OB会の皆さんとの意見交換なども実施し、とても充実した訪問となりました。
22日開会の福岡県議会2月定例会でも今回の訪問で得たものをしっかりと知事に伝え、県政の前進につなげていきます!