果樹振興の現状を調査するため、福岡県議会の果樹振興議員連盟(出利葉史郎会長)として、朝倉、うきは両市を視察しました。 私の地元・古賀市は温州ミカンやデコポン、山見阪ネーブルをはじめかんきつ類の栽培が盛んです。このため、私も県議就任直後から果樹議連に入会し、活動してきています。 視察は20日に実施。朝倉市では、福岡県が新品種として開発した種無し甘ガキ「秋王」や「太秋」の省力栽培の現場を訪ねました。なお、太秋は市場に出荷されていますが、秋王は実証段階のためまだ流通していません。 今回見せていただいた省力栽培は、「低樹高ジョイント仕立て」と呼ばれる手法。植え付け後1~2年で主枝の先端部を隣の樹の主枝基部に接ぎ木し、主枝を連結して栽培します。 写真のように樹高が低くなるため、果実も低い位置になり、収穫などの作業は脚立が不要、作業時間も短縮するなど労力が軽減されるメリットがあります。農業者の高齢化が進む中、県として導入を推進している栽培方法です。 年次別収穫量(10アール当たり)は、定植3年目の2012年が1.95トン、13年が2.19トン、今年は3トンを見込み、成園並みといいます。 また、ふくれん甘木工場(朝倉市)では、ミカンジュースなどの果実飲料製品を生産する原料処理から充填設備などのラインを見学させていただきました。 うきは市では、JAにじ園芸流通センターを視察。 カキをはじめ果樹や野菜などの集出荷の現状を聞き取り、選果場へ。 さらに、農産加工品などを販売する「にじの耳納の里」で、JAにじの6次産業化の取り組みについて説明を受けました。髙木典雄市長も駆け付けてくださいました。 インスタントのトマトスープは管内の桃太郎トマトを使用し、トマトスープ専用の集荷規格を採用しています。同じくほうれん草スープも田主丸産を使い、県の6次産業化推進事業(農商工連携支援)を活用し、エフコープ生協と連携して開発されました。これらは、障がい者施設に袋詰めなどを発注しているといい、「農商工・福祉連携」の取り組みとしても注目されます。また、久留米筑水高校、うきは市、JAにじが連携して開発した肉味噌「筑水男児」も好評といいます。 販売の様子も見せていただきました。オープン10周年。特産品や加工品が並び、にぎわっていました。 引き続き、果樹振興にしっかり取り組んでいきます。 がんばろう日本 ささえよう東日本 伝えよう古賀の心
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省力栽培と農産加工の現場を視察―果樹議連
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