農林水産業はこの国の根っこ。5、6両日、福岡県議会の農林水産委員会として県内の筑後地域を回り、多くの皆さんから話を聞かせていただき、勇気づけられました。
まずは、新たな農業者を育てる先進的な取り組みを学ばせていただきました。福岡県八女市の「JAふくおか八女」では就農支援センターを開設し、座学とハウスでの実践的な研修(1年、無料)を展開。研修生はイチゴやトマトの栽培技術から流通まで学べ、住まいや農地情報などの就農準備も支援しています。
農業とは関係のない職種から入ってくる研修生をしっかりとサポートし、研修生は青年就農給付金や県の事業も活用します。現場で話を聞かせていただきましたが、とても心強い取り組みです。県内各地に広がることを期待。刺激になりました!
さらに、農大卒業生を雇用し、経営の多角化を目指す青年農業者が営む大木町の観光農園「ラ・フレーズ」さん。
イチゴのあまおうを効率的に栽培・販路に乗せ、あまおうや山川みかんなどをドライフルーツやヨーグルトソース(ジャム)に加工するみやま市の安達農園さん。スイカのドライフルーツには驚きました。
公共建築物の木造・木質化を積極的に推進している広川町の下広川小学校もとても素敵でした。
現在整備が鋭意進められている筑後広域公園には、八女茶の茶畑を造成中でした。そして、視察した2月6日は「海苔の日」ということで、柳川市の大和漁協のノリ検査場へ。「福岡有明のり」の等級の数はなんと331に上ります。これを人が見極めます。すごい!
視察に先立ち、県議会で農林水産委員会を開催。農業の担い手の高齢化と減少は、極めて重大な課題であり、これに歯止めをかけなければならないとの観点から、青年就農給付金(今年度から農業次世代人材投資資金)の交付状況について質問しました。この制度は民主党政権が始め、「準備型」と「経営開始型」の2種類があり、全国各地で新規就農の増加につながっています。県後継人材育成室によると、福岡県の交付実績は、制度開始当初の2012年度、250人に2億3312万5000円だったところ、2016年度は687人に8億8345万円に増加しています。これは全国有数の活用状況です。引き続き、確実に新規就農につなげていかなければなりません。
引き続き、1次産業の振興にしっかりと取り組んでいきます。