民進党全国青年委員長として、北陸・信越地方の豪雪の現状を把握するため、福井県に入りました。記者時代に過ごしたこともある第二の故郷でもあります。
辻一憲県議(中央)、矢部秀樹青年委員長と=福井市内で
新幹線と特急を乗り継ぎ、11日夜に福井に到着。早速、民進党福井県連の辻一憲県議(幹事長)、矢部秀樹青年委員長と合流し、ともに福井入りした党本部の内田聡史さんとともに現状を聞き取りました。
12日午前には、福井市の順化小学校の子どもたちの通学路を確保するため、先生方や地域の皆さんの除雪作業(雪かき)をお手伝いし、学校の被害状況も確認させていただきました。
各所で除雪が追い付いておらず、生活道路が厳しい状況にあります。子どもたちや高齢者、障がい者の方々の安全確保はもちろん、救急や消防、郵便、宅配などの車両が入れるよう早期の対応が必要です。入院・通院者、農業被害の対策も求められます。
民進党全国青年委員会は被災地支援を毎年の活動方針に掲げています。12日午後、関西方面への鉄道は運行取りやめとなっていたので、金沢→長野→上野と新幹線や特急を乗り継ぎ、翌13日午前の便で福岡に戻りました。帰路の所要時間23時間半。この間に、民進党の大塚耕平代表と増子輝彦幹事長宛ての提言書をまとめ、13日午後に提出しました。迅速な行動が第一。
そして、14日午前、民進党と希望の党の合同による豪雪対策などに関わる政府(内閣府、国土交通省など)とのやり取りで、仲間の伊藤孝恵参議院議員(全国青年委員会顧問)が提言書の内容を示しながら現地の実情を伝えてくれました。
このように、民進党は全国ネットワークを生かし、地方と国が直結し、国民の皆様の生活課題の解決につなげるボトムアップ型の党運営が機能しています。党本部のHPにも記事で報告されていますのでこちらもご参照ください。
引き続き、しっかりと協力・連携して取り組んでいきます。
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なお、大塚代表らに宛てた提言書の全文を以下に紹介します。
2018年2月13日
代表 大塚耕平 様
幹事長 増子輝彦 様
全国青年委員会委員長 田辺一城
豪雪に見舞われている北陸・信越地方の支援について
今般、北陸・信越地方が豪雪に見舞われていることを受け、全国青年委員会として今年度の活動方針に従い、被災地支援を実施しました。緊急の対応として、2月11日~12日、田辺が福井市に入り、辻一憲・幹事長(福井県議)や矢部秀樹・県連青年委員長らから現状と課題を聞き取りました。あわせて、福井市中心部の順化小学校(上野澄子校長)において、子どもたちの通学路を確保するための除雪作業(雪かき)をボランティアで行いました。
現在、福井県連として被害状況などを調査しており、早期に意見・要望を取りまとめ、党本部に提出する予定とのことですが、全国青年委員会としても速やかな対応が必要との考えから、現場から聞き取った主な意見・要望を以下に記し、共有させていただきます。北陸・信越地方全体が同様の状況に置かれており、今後、民進党として開会中の通常国会などで、政府に対応を求める際の参考にしていただけると幸いです。なお、地元紙・福井新聞の記事の一部も添付します。
〇今回の豪雪を激甚災害に指定し、必要な財政支援を検討してほしい。
〇住宅街や県道、市道などの生活道路の除雪が進んでいない。このため住民の一般車両はもちろん、救急や消防などの緊急車両、郵便、宅配などの車両が通行できない地域がある。通学に危険が伴うため小中学校で休校が続くこと、入院・通院の患者、透析患者、独居高齢者らの移動が困難になっていることも念頭に置く必要がある。生活道路の除雪について国の支援を検討してほしい。
〇除雪費用は過去最大になることが見込まれる。国として、県や市町村に対する特別交付税の措置など金融・財政面の支援を確実に行ってもらいたい。
〇ビニールハウスの倒壊など農業被害が甚大で金融・財政面の支援が必要。
〇交通が滞留した国道8号線は、北陸地方の重要な道路にもかかわらず、丸岡―加賀間が片側1車線のままであり複線化を早期に実現することが必要。
〇今回のような大雪の際、JR北陸本線の福井―敦賀間が他の路線・区間よりも特に脆弱で、運行取り止めとなり、関西方面との往来が不可能になる。国から事業者に対し、対策の強化を求めてもらいたい。
以上