最先端のテクノロジーによる価値の創造に感動!
凸版印刷さんが東京・丸の内にオープンしたばかりの「NIPPON GALLERY」を単独で視察させていただきました。これから地域資源を掘り起こし、どのように磨くことで魅力を引き出し、情報発信につなげていくか。文化と観光の振興をまちづくりの重要テーマに位置付けている私にとって、とても有意義な学びの機会になりました。
今回の視察のきっかけは凸版印刷さんからのご提案。古賀市とは昔からご縁があり、現在は工業団地の中にトッパンコミュニケーションプロダクツさんの福岡工場が立地しています。古賀市の「工業力」を支えるとても重要な企業さんです。古賀市は現在、「国宝級」と評される大量の馬具が見つかった国史跡・船原古墳について調査・分析を進めているところですが、私は文化財として「活用」を考えなければならない段階に入ったと判断しており、市長就任後、具体的な検討を始めていました。また、「食」に代表される農商工の産業や薬王寺温泉、唐津街道・青柳宿、夕陽のきれいな海岸、四季の花々などの多様な地域資源の活用やインバウンド対応を進めていくための総合的・包括的な戦略の構築が必要と考えてきました。
そうした折、2018年6月にオープンした「NIPPON GALLERY」が、凸版印刷さん独自の最先端技術を生かし、日本全国の文化や自然、食や工芸、風習などの情報を発信していると教えていただき、視察が実現しました。正面のエントランスを入ると、世界トップクラスとされる8Kの高輝度・高繊細LEDウォール(高さ2.7メートル、幅10メートル)が目に飛び込んできます。美しい日本の風景が投影され、圧巻です。
さらに、マルチ画面のタッチパネルサイネージで様々な観光情報を展示する手法や、日本の文化財をバーチャルリアリティ(VR)で活用するデジタルアーカイブ技術やその先行事例、映像によるバーチャル体験なども、これまでの世界観を変えてくれます。従来型の観光振興策を見直し、技術革新を大胆に取り入れることで実効性をもたらす必要性をあらためて痛感しました。国際交流と多文化共生の推進をスタートさせた古賀市にとって、多言語翻訳技術の有意義なご提案もいただきました。
観光振興と情報発信の機能の強化は古賀市の大きな課題です。まずは、まちに住んでいる人、働いている人が地域の魅力を知ること。そして、外に向けて伝えていくこと。国内どの地域にも魅力ある資源は存在します。地方創生を実現するためには、「ないものねだりではなく、あるもの探し」(湯浅誠さん)という感性がなければなりません。そして、それをどのように発信し、地域振興に確実につなげていくか。今回の視察で得たものを庁内はもちろん多くの皆さんと共有し、古賀市の未来の価値を「共創」していきます。
なお、今回の視察は10月30日に実現しました。この前日は東京国際フォーラムで開催された「安全・安心の道づくりを求める全国大会」(前回ブログで報告)。上京の機会をこうした形で有効に使うことが大切です。
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古賀ゴルフ・クラブで今月開催された日本オープンゴルフ選手権は、国内屈指の難コースで8打差を逆転してチャン・キム選手が優勝するという記憶に残る大会になりました。最終18番ホールのバーディーは素晴らしく、目の前で観ることができてありがたく思います。
10月31日午前、古賀ゴルフ・クラブの青木支配人と松尾課長が市役所を訪ねてきてくださり、チャン・キム選手のサイン入りフラッグをいただきました。感謝します。
市民の皆さんに見てもらえるように展示を検討します!