アジアを中心に世界にも展開し、福岡県古賀市に最も重要な拠点のひとつを置いてくださっている正興電機製作所を22日に訪問しました。沿革や現在の事業についてご説明をいただき、添田英俊社長と意見交換。工場も見学させていただきました。市長就任以来、地元企業さんとのこうした機会を大切にしています。
正興電機さんは電力や上下水道などの公共事業、産業分野における環境・省エネ、再生可能エネルギー、エレクトロニクス技術などで発展してきた先進的な企業。近年はロボットによる警備・防犯なども展開しています。ガラスの透明・白濁を瞬時に切り替える機能性液晶フィルム「調光フィルム」も大きな可能性を感じます。あらためて具体的に学ばせていただき、ありがとうございました。
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大規模災害の発生時は自らの命は自らで守る自助と、地域で支え合う共助が最も重要です。そのためには事前に防災体制を構築しておかなければなりません。特に大切なのは、高齢者や障がい者などの要支援者を確実に避難させるための個別計画を策定することや、避難所の自主運営や福祉避難所への避難のあり方を決めておくこと。大規模災害の発生直後、市役所や消防・警察の職員が全ての皆さんの目の前に現れることは不可能です。
22日夜、公助として、こうした地域の防災力をあらかじめ向上するための研修会を花鶴丘3丁目区公民館で開催しました。当該エリアの市民の皆さんだけでなく、市内各地の区長さんや民生委員さんにもご参加いただき、今回の研修会の成果が他の地域に「波及」する効果も期待でき、ありがたく思います。
今回の研修会は古賀市として福岡県の事業と連携したもの。私が県議時代から、古賀市では避難行動要支援者の避難のための個別計画策定を促進する県の事業を古賀団地区や花見東1区など多くの地域で実施し、成果につながっています。今回の取り組みも今後の古賀市の地域防災力の強化につなげていきます。
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27日は企業誘致の推進や戦略的な都市づくりに向けた会議や打ち合わせ。
さらに、夜は谷山区で、令和4年度(2022年度)から10年間のまちづくりの指針となる第5次総合計画の策定に向けた対話集会(タウンミーティング)を開催しました。
古賀駅周辺活性化や農業振興、先進技術を生かした情報発信の強化なども話題になりました。ご参加いただいた皆さん、ありがとうございました。
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新型コロナウイルスによる肺炎の世界的な感染拡大を受け、29日、古賀市として「新型コロナウイルス感染症警戒本部」を設置しました。市としては既に国や県と連携して情報を収集し、市民の皆さんにHPで注意を喚起していましたが、今後の事態の推移に確実に対応するためにも体制を強化する必要があると判断しました。
現在までに、庁内での検討を経て、市民の皆さんに正確な情報をより詳細にお伝えするため、市HPの内容を充実させましたのでご参照ください。また、新型コロナウイルスによる肺炎は「指定感染症」に指定され、古賀市に所在する国立病院機構・福岡東医療センターがこれに対応する「第一種・第二種感染症指定医療機関」であることから、同センターに万全な受入体制と特別な構造の施設があり、安全性が確保されていることにも触れています。加えて、市役所やリーパスプラザこが交流館、サンコスモ古賀などの市公共施設に感染症防止のための消毒用アルコールを設置しました。
なお、今回の対応は2014年6月に策定した「古賀市新型インフルエンザ等対策行動計画」の考え方に基づき、実施しています。引き続き、市民の皆さんの生命と健康を守り、生活や経済に及ぼす影響を抑えるために取り組んでいきます。