東京オリンピック・パラリンピックで、古賀市は出場選手を全力で応援していきます。市議会定例会の一般質問で、私から「本市出身者をはじめ日本選手はもちろん、ホストタウンを務めるルーマニアの選手、世界各国の選手たちに全力で頑張ってほしいですし、そのために市として全力で選手の皆さんを応援していきます」と答弁しました。
あわせて、感染症指定医療機関が立地する自治体の首長として、大会開催は医療提供体制に影響を与えないよう感染症対策を徹底することが求められるとの考えも申し上げました。
23日も議員の皆さんから私への一般質問を継続。議員さん1人当たり、質疑応答の往復で約1時間。5人の議員さんとやり取りしました。
遺跡などの文化財を地域資源として活用していく重要性も提起されました。古賀市の鹿部田渕遺跡(現在の鹿部区の美明エリア付近)は、日本書紀に記述のある「糟屋屯倉(かすやのみやけ)」の可能性が指摘されています。6世紀前半、大和朝廷への大規模な反乱「磐井の乱」の後、筑紫君磐井の子・葛子が朝廷に差し出したとされるその場所です。
質疑では、考古学上、同所が糟屋屯倉だったとの評価は確定していないものの地域資源として打ち出していくべきとの提案があり、私から、吉野ケ里遺跡も卑弥呼の邪馬台国とは確定されていないことを挙げたうえで、提案の趣旨を共有して担当と検討していきたいとの考えをお示ししました。
私が施政方針でも示した「誰も取り残さない」まちづくりもテーマになりました。その対象はもちろん全ての市民の皆さんですが、特に意識すべきは今まさに公助を必要としている方々。新型コロナウイルス対策でも、子育てや教育、事業者、経済的困窮を強く意識した支援策を展開してきましたし、今年度から地域包括支援センターを3カ所増設したように超高齢化にも対応。ワクチン接種では基礎疾患者と同時に全ての障がい者の皆さんも優先対象としました。コロナ禍で孤独・孤立の広がりも指摘されており、民生委員の皆さんなどとも連携し、地域福祉を推進していきます。
また、高齢者のデジタル格差対策をはじめ市民の皆さんに情報を確実に届けていくことも必要であり、HPやSNS、dボタンの積極的な活用はもちろん、広報こがやチラシなど紙媒体も継続していきます。
子どもが育ち、人が育ち、まちが育つ。みんなでまちづくりを進めていきたいという思いを込め、私は「オール古賀」を掲げて市政を運営しています。
この日の質疑では、議員さんから「ふるさとの子」を育てるという観点から、子どもが市政運営に関わる場をつくっていくこと、子どもが関わると家庭・保護者の心も動くこと、子どもを起点に学校と地域がつながっていくことの重要性、そして、私たち一人一人に郷土愛として「ふるさと古賀を愛する心情」が根付くことの大切さについて提起があり、しっかりと受け止めさせていただきました。これまでのコミュニティ活動や通学合宿等への支援、職業体験「ドリームステージ」などに継続して取り組むとともに、今年度は、市の歴史や風土などを学び親しむことのできる郷土読本の作成やYouTubeチャンネルの開設によるシティプロモーションの強化も図っていくこととしており、これらにつなげていきます。
2022年度から10年間のまちづくりの指針となる第5次総合計画の策定もテーマになりました。現在、有識者や市民・団体の皆さんで構成する審議会に基本構想案をお諮りし、審議をしていただいています。この間、全庁的に取り組み、まちづくりに関する市民アンケートや団体・事業者アンケート、地域別のタウンミーティング、子どもたちからの提案作文募集と対話集会「コガトーク」、大学生からの提言なども参考として課題やニーズを捉えてきました。昨年来の新型コロナウイルスの影響を受けながらも、スケジュール変更やオンライン活用など臨機応変に対応し、策定作業を進めています。9月定例会に基本構想案を議案として提案できるよう、引き続きしっかり取り組んでいきます。
さらに、プラスチックごみの削減も提起されました。これについては次回ブログで報告します!
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個人が尊重され、幸福を追求できる、誰もが生きやすい社会になることが大切。ルールをつくる立場の皆さんが様々なご意見を踏まえ、多様性とは何かを捉え、適切に結論を得ていただくしかありません。
夫婦別姓を再び認めない最高裁判決。報道によると、最高裁は「『制度のあり方は国会で論ぜられ、判断されるべき事柄に他ならない』として、選択的夫婦別姓制度の導入を含む議論を立法府に促した」。立法府に期待します。