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Channel: 田辺かずきのブログ
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ILOでの意見交換/「KOKOYAKYU」取材の思い出

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2年前の2013年夏、スイス・ジュネーブの国際労働機関(ILO)を訪ねました。


この際、「機会及び待遇の均等」のあり方について、ILOの担当者の方々と意見交換をさせていただいたことは今も記憶に新しく残っています。とても有意義で、その後の私の政治活動の充実につながりました。


ILO4


ILO3


ILO5


このほど、担当者として意見交換に同席いただいたショウナ・オルネイ氏(Shauna Olney、上の写真中央)を朝日新聞の日曜版「GLOBE」の記事に発見!ジェンダー・平等・ダイバーシティー部長としてインタビューに応えていました。


ショウナ・オルネイ氏


訪問時の意見交換で特に記憶に残っているのは、「男女がともに能力を発揮できる社会づくり」のテーマの中で、オルネイ氏から「問題は女性に与えられる選択肢が狭いこと。女性に『真の選択肢』を与えることが重要であり、家庭内における平等も密接に関係している。(この実現は)男性のため、社会全体のためであり、夫婦の中でどのように家事・育児を分担するのかも重要」と発言があったこと。


こうした国際標準をあらためて確認できたことは、その後、私が福岡県議会で、男性の家事・育児参加など意識改革を促進するための政策展開を提起するうえでとても有意義でした。(2014年3月21日付ブログ 参照)


オルネイ氏の発言と同様、「世界で最も影響力のある100人」に選ばれたシェリル・サンドバーグ氏(フェイスブックCOO)も著書「LEAN IN リーン・イン 女性、仕事、リーダーへの意欲」でこう述べています。


「私たちは多くのものを勝ち得たけれども、今日もなお女性も男性も真の意味での選択肢はもっていない。パートナーが家事や育児を分担するようになるまで、女性に真の選択肢はない。と同時に、家事や育児を引き受ける男性が理解と尊敬を得られるようになるまで、男性にも真の選択肢はない。機会の平等は、その機会の活用を誰もが奨励され応援されるようになったとき初めて真に実現するのであり、そのときこそ男も女も能力を思い切り発揮することができる」


今回の記事ではオルネイ氏が、職場における多様性推進が企業業績を高めるという視点をしっかりと示してくださっていました。ちなみに、このGLOBEは12月6日付。後で読もうと保管しておいたので、この記事を偶然見つけられました。やはり新聞をしっかりと読むことは大切ですね。


ILO1
ILO本部前で、2013年7月31日


なお、ILO訪問時の報告の詳細は2013年8月3日付ブログ をご参照ください。また、男女がともに能力を発揮できる社会づくりについては2013年2月定例会の予算特別委員会でも提起、議論していますので2013年3月19日付ブログ もご一読いただけると幸いです。


   ◇


私が毎日新聞の記者時代に独自取材し、記事化した出来事がNHKのドキュメンタリー番組の題材となりました。率直にうれしいですね。


私が取材し、このドキュメンタリー番組の元になった映画は「KOKOYAKYU ~High School Baseball~」(ケネス・エング監督)。2006年に全米で放映されて話題になり、記者だった私は制作者の一人であるニューヨーク在住のTakayo Nagasawaさんとコンタクトを取り、その思いや経緯などを取材し、高校野球を通じた「心の教育」を実践する日本人の姿に米国人が心動かされていることを2006年7月5日付夕刊で報じました。


今回のドキュメンタリー番組のホームページはこちら 。ぜひ皆様もご覧ください!


スポーツ記事4
新聞記者時代に執筆した高校野球関連記事



なお、私の高校野球関連取材については2013年7月31日付ブログ にまとめていますのでこちらもよろしくお願いします。





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