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Channel: 田辺かずきのブログ
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再生可能エネルギーの普及促進を―北九州視察

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福岡県政の重要テーマである再生可能エネルギーの普及促進や電力の安定供給などに関して、11、12両日、福岡県議会の所属会派「民主党・県政クラブ」として視察を実施しました。


北九州視察1


訪問したのは高度経済成長期の公害を克服し、現在は環境技術の先進地となっている北九州市。今回はJ-POWER(電源開発、若松区)や九州電力新小倉発電所(小倉北区)、日本環境安全事業株式会社(JESCO、若松区)で調査、話を聞かせていただきました。


特に、2013年2月に運転を開始したという「集光追尾型太陽光発電設備」(約20kW×8基)を見せていただいたことは大変勉強になりました。


追尾型太陽光


パネルが常に太陽と正対角度になるよう、プログラム制御で自動追尾しています。レンズで集光する仕組みも初めて学びました。レンズで820倍の光を集めて内部のセルに照射することで、セルの小型化を実現しています。


北九州視察3


北九州視察4


ここでは2013年9月に運転を始めた陸上風車(2700kW)や同6月から研究している着床式洋上風車(1980kW)もあり、それぞれ見学させていただきました。2008年以来、平板型の太陽光発電設備(250kW×4系列=1000kW)も設置しています。


北九州視察2


北九州視察10


さらに、響灘に面した同所ではカゴメが設立した西日本最大のトマト栽培施設があります。栽培面積8.5ヘクタール。オランダ発祥の栽培技術「スマートアグリ」を採用した大規模な温室で、品質が安定したトマトを栽培できるといいます。私も2013年夏、オランダでスマートアグリの実情を視察しており、とても勉強になりました。(2013年8月7日付ブログ視察報告書 など参照)


新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の受託研究である「好冷性微細藻類を活用したグリーンオイル一貫生産プロセスの構築」についても説明を受け、刺激になりました。(撮影不可)


液化天然ガス(LNG)専焼火力の新小倉発電所(3~5号機、各60万kW)の視察では、東日本大震災後の発生電力量やLNG消費量、燃料調達先の変化について所長らから説明を受け、発電所内部を見学させていただきました。


北九州視察11


北九州視察12

また、JESCOでは、1968年に発生したカネミ油症事件を契機に製造が禁止されたPCB(ポリ塩化ビフェニル)廃棄物の処理を行っています。保管されてきたPCB廃棄物であるトランスやコンデンサ、安定器の処理の流れについて、施設内を回りながら詳細に説明を受けました。


北九州視察6


北九州視察7


北九州視察8


北九州視察9


北九州視察5


視察での学びを福岡県の環境行政の前進に生かしていきます。



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