福岡県議会のタイ友好議員連盟(吉村敏男会長)として、19日~23日、友好提携を締結して10周年になるバンコク都を訪問しました。
私は議連の事務局長を務めています。今回もこれまで同様に3泊5日の強行日程でしたが、小川洋知事や佐々木徹副議長とともに訪問し、タイ国のドーン・ポラマットウィナイ外務大臣に福岡県への総領事館設置を直接要請するなど有意義な活動を展開できました。
ドーン外相との会談はタイ友好議員連盟の働きかけによって実現し、福岡県を代表して小川洋知事と佐々木徹副議長が設置の必要性とその意義を説明しました。
特に、福岡を訪問するタイ人観光客の増加、TOTOや安川電機など大手も含む福岡県内企業35社がタイに進出していること、県内企業の海外展開を支援する「福岡アジアビジネスセンター」へのタイ関連の相談が国別で3番目に多いことなどについても、資料を示しながらドーン外相に伝えました。
ドーン外相はこうした認識を共有し、「タイと福岡のさらなる緊密化に期待する国民の声は多い。外務省以外の関係機関とも話し合いたい」と述べ、総領事館の設置が民間企業にとっても有効であることを念頭にこれを「重要な要素」として閣僚会議でも提起する考えを示してくださいました。
2020年の東京オリンピック・パラリンピックのキャンプ地を福岡県に誘致することも自治体間外交の重要な仕事です。今回、コプカーン・ワタナワランクーン観光・スポーツ大臣を訪ね、特に北九州市の意向を直接伝えました。
今年、福岡県議会とバンコク都議会は友好提携を締結して10周年を迎えました。年内に10周年を記念した新たな覚書を締結するため、クリアンサック・ロハチャラ議長ら都議の皆さんと意見交換を行いました。
交流の一環として、バンコク都の防災体制の強化を図るため、タイ友好議員連盟として2014年以降、バンコク都への消防自動車の寄贈を続けています。今回は通算10台目となる吉富町の消防車両の贈呈を行いました。
ちなみに、古賀市からは既に第17分団(谷山区)の車両が贈られ、現地で活躍中(2015年11月30日付ブログ、2014年3月30日付ブログなど参照)。第1分団(筵内区)の車両についても、タイ南部ナコンシータマラート県に贈られることが決まっています。
また、バンコク都のアサウィン・クワンムアン知事を表敬訪問し、友好協力関係の更なる強化に関する覚書を締結しました。この中には「新たに高齢者分野での交流に取り組むことに合意する」との内容が含まれ、日本から少し遅れて急速に高齢化が進むバンコクにおいて、健康づくり・介護予防などで福岡県の取り組みを生かしていくことが確認されました。
バンコク都の皆さんからは歓迎の夕食会も開いていただきました。
福岡県や古賀市の健康づくり・介護予防の取り組みについて、バンコクの医師の方々とも話ができました!
さらに、タイ進出企業の福岡県人の皆さんや福岡に留学経験のあるOB会の皆さんとも交流。福岡銀行バンコク駐在員事務所の佐々木隆夫所長から現地の最新情報も教えていただきました。
ここまで読んでいただきお気づきの方もいらっしゃると思いますが、訪問団はダークスーツに黒いネクタイを着用しています。昨年、プミポン国王(当時)が崩御されており、タイ国民の皆さんが喪に服されているためです。
今回、私も小川知事とともに王宮で弔問させていただき、そのご功績に敬意を表し、ご冥福をお祈りいたしました。
なお、福岡県庁HPには知事の動きが報告されています。議連の活動と重なる部分も多くありますのでこちらもご参照ください(こちら)。今後もしっかりと福岡県とバンコク都との交流の深化に努めてまいります。
余話。バンコクから帰国した23日朝の福岡空港で、福岡高校の同級生と遭遇!明太子のふくやの彼はシンガポールから。やはり福岡はアジアと身近につながっていますね!